私は某古都の大学に通っている。iPSで一時期有名だったところ。


校風は自由だ。自由らしい。ともかく自由を謳っている。(幾つかの部分を除けば。これは今回の記事には関係ないので省略)

そのせいか、高校までに比べて圧倒的に生きやすい。
素直な欲求を世界の中で素直に認められることは、ストレスを生まない。



大学では、私の人生で初めて、信じるものや考えることがあまりに明示的に私と異なる多様な人々にすれ違った。以下に、わかりやすい例だけあげてみる。
全身ヴェールを被ったおそらくイスラム教徒の研究員。
新興宗教に分類される宗教を信じ、そしてその中で悩む人。
おそらく極左に分類される某思想を持つ人々。この間バリスト(バリケードを使ったストライキ)を行って停学処分を食らっていた。バリストやセクトなんて60年代学生運動全盛時代の言葉、私、この大学に入っていなければ知ることはなかっただろう…。



その中では、否応なく自分の思想が問われる。自分の信ずるところが、自分の心の中で問われる。
ある思想を根拠なく礼賛することの危うさ、未熟さを私は大学になって本当の意味で初めて受け入れた。非常に遅かった。


























そういえば、昔から自分の中にはある種の無批判な信仰性と神秘性に対する憧れがあったのか、呪術に分類される何やらかんやらに小学生でどっぷりはまったこともある。陰陽道や修験道関連の本を楽しく読んでいる小学生だった。民俗学ちっくなものも好きだった。別に後悔はしていないし、呪術の実践もしていないし、自分の世界はこういう世界を知ることで確実に豊かになったが、今思うと父母は心配しなかったのだろうか。
呪術の本を傍らに日経新聞も楽しく毎日読む日々だったが、無批判な信仰性という点では大差なかったんだよなあ。
近代のサイエンスより呪術に人生の中で先にはまったことに自分という人間を感じる。

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by pronaos | 2017-02-27 23:48 | その他 | Comments(2)

ナチスの強制収容所で死亡した音楽家たちが作った歌や楽曲を発掘してきたイタリア人指揮者のフランチェスコ。遺族や収容所跡を訪ね、死を目前に音楽に託した想いを蘇らせる。

14万以上のユダヤ人が送り込まれたチェコのテレジン収容所では、多くの音楽家が犠牲となった。凍てつく寒さの中、命の灯火が消えるまで曲を書き続けた作曲家もいる。またスロバキアでは、収容所での過酷な日々や家族への思いが代々歌い継がれている。フランチェスコは死と隣り合わせの極限状態の中で生まれた美しい楽曲を収集してきた。その音楽を演奏することで、曲に込められた音楽家たちの想い、平和への願いを現代に伝える。

原題:THE MAESTRO in search of the last music制作:Intutition Films & Docs/Les Bon Clients(フランス 2016年)


[初回放送]
2017年2月21日(火)午後11時00分~

[再放送]
2017年3月22日(水)午後5時00分~


NHKBS公式サイトより
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/sp/backnumber/detail/index.html?pid=170221


イスラエル大使館もツイートしている。
https://twitter.com/israelinjapan/status/833934514296459264







ナチスの収容所も、アメリカの日系人収容所も、日本の捕虜収容所も取り上げている。


ナチスの収容所の、死人の皮を剥いで加工するための部屋で書かれた曲が存在する事実に人の尊厳を思う。
何かを語るとき、悲惨の淵を忘れてはいけない。幸いにも、幸いではないが、過去の/体験者の、映像/写真/音声が残っている、100年ほど前から今に至るまでは、少なくとも直視しよう。




悲惨に震えるこの感情が普遍的なものか。この感情は正義の根幹となりうるものか。この感情を根底にした議論の正当性は何か。
私は認知心理学にそれを問いたかった。

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by pronaos | 2017-02-21 23:17 | その他 | Comments(0)

発達障害と生理のわずらわしさ・困難さについて。

今回は、女性に分類されて月経のある(ここから先は使い慣れた生理という言葉を使います)身体を持つ発達障害の方とその保護者の方に向けての投稿です。

★投稿概要 : 主治医と相談の上、発達障害で生理にまつわる諸々に対しわずらわしさ・困難さを感じる女性には、個人的経験から低用量ピル(ご存知でない方は調べてみてください)の服用をおすすめします。
日本では、「ピル」にはまだネガティブなイメージがある方も多いかもしれません。しかし、使ってみた感想としては、ピルが身体に合う場合、確実に、圧倒的メリットがあります。




私はADHDとPDDの女性です。とりあえず自閉症スペクトラムのどこかには居るらしいです。
私のような特性を持った人間にとって、毎月いつ来るかが確実に決まっているわけでもないのに失敗が絶対に許されず、しかも心身が不調に陥りやすい生理というイベントは厄介であることが多いと思います。
低用量ピルを使い始めてよかったのは、生理が来る日程を確実にコントロールできること。毎月の、生理のための準備や服に血がついたりする失敗の恐怖から解放されました。使っていなかった時に比べると人生が圧倒的にスムーズです。誇張ではなく。
それから、私の場合、PMSに比較的よく効いてくれました。鈍痛や気分の落ち込みが軽減されました。


生理が始まった小学校高学年から、私にとって生理は悩みの種でした。
まず、生理周期。低年齢で周期が完全に安定する人は稀ではないでしょうか。周期をカレンダーに書こうとしても、日常的でない動作で、よく忘れてしまいます。
さらに、生理のための準備。いつ来るのかわからない生理に対応するためにナプキンや生理用ショーツを準備するわずらわしさと、もし失敗して血が服についたらどうしよう…という不安。準備自体をど忘れした状態で外出先で生理が来てしまい、頭を抱えることもよくありました。
その上、生理前の心身の不調(PMS : 月経前症候群)。発達障害を持つ人ではPMSが強く出ることがあるようですが、私でもそうでした。ただ、つらいの一言でした。

以上の悩み、月に1度といえど結構なストレスでした。頑張る、には限界があります。自分の身体といえど、内臓機能は基本的に一朝一夕にはどうにもなりません。それでもなんとかならないものかといろいろと調べるうち、低用量ピルに辿り着きました。最初は「ピル」には避妊のイメージが強く、自分が使っているところを想像できなかったのですが、今はもう"生活お役立ち・ライフハックツールの一つ"です。

あ。もちろん、服用は医師との相談の上行いました。この手の薬は個人輸入もできますが、発達障害の方は他の薬を併用している場合も多いと思いますので、医師と相談して体調を見つつ服薬するほうが無難です。

最後に、リスクと飲み忘れについて。

インターネットを検索すると、安全性や副作用の情報も出てきます。
そういうリスクの数値だけ見ていると、あえてピルだけを特筆すべきというほど健康リスクは高くないなぁ…とは正直思うのです。この数値だと、美味しい和牛ステーキを食べて太るほうが身体にずっと良くないような気がする。
でも、新しいことにはやっぱり不安があって、どんなにリスクが低くとも、それは自然なのですよね。なので、メリット(毎月必ず来る強いストレスからこの先は解放される)と、デメリット(リスク)を少しだけ考えてもいいと思います。
これは、ピルに限らず、どんなことでも。

あと、低用量ピルは基本的に毎日決まった時間に飲むものですが、私も最初のうちはうっかり飲み忘れたりしました。アラーム等を設定して生活に慣らしていくのが良さそうです。起床に合わせてや帰宅に合わせてなどが楽です。自分に合った時間帯を発見したあとは、意外となんとかなりました。
私の中では、苦労度は、ピルを飲まない場合の生理前・中の2週間の苦労度>>>>>(越えられない壁)>>>>>毎日のお手軽な服用 です。
また、ピルを飲む時間を上手に設定してあげれば、生活習慣の改善にも繋がりそうです。


以上、発達障害とピルについての提案でした。

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by pronaos | 2017-02-07 23:08 | 生活 | Comments(0)