ところで、私は『ロリータ (ウラジーミル・ナボコフ著, 若島正訳)』という小説を高校の頃から愛読しているのだが、一昨日私にとってそれについて相当ショッキングなことがあった。

(ロリータについては、ロリータ・コンプレックスという言葉を生んだ小説というと比較的通りが良い…かもしれない)



一昨日、私はナボコフの他の小説(青白い炎, 富士川義之訳)を読んでいた。
これまで、私は本当に気に入った作品については作品が制作された文脈から切り離して独立して考えることを好む傾向があり、当然そんな私は翻訳者である若島正が一体誰なのか一切調べずにいた。私をロリータの世界にひたすら没入させた若島正の訳は素晴らしく、だからといって私は若島正について何も知らなかった。

しかし、青白い炎をざっとめくった最後に富士川義之の訳者解説を見た時、ふと違う思いが芽生えた。
そこには「若島正氏(××大学)ら諸氏に訳の点検をしてもらった」旨の記述があり、××大学は私が在籍する大学で、私はブラウザを起動し、著名なナボコフ研究者である若島正教授が2018年つまり今年の3月で退官なさったことを知った。




なんか文章が似非ロリータ風になってきている……。
とりあえずだな、先輩達から
・今後近所の大学で非常勤で講義したりするかもね!
・ファンレター出せ!まだ亡くなってないんだ!(定年ってだけだ!)
・今後は気に入った作品についてはしっかり調べろ!そういう出会いは意外とあるぞ!
と、とても有意義なご助言をいただきましたのでそのようにしていこうと思います。


彼の××大学最後の4年間と私の学部4年間が完璧にオーバーラップしていて、私は高校の時分から彼の訳にずっと触れてきていて、彼の講義を受ける機会を逃し切ったとは…………。

比喩でなくこれまでに数千回は開いたんじゃないかなぁ、若島正訳ロリータ。

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# by pronaos | 2018-04-24 00:36 | その他 | Comments(0)

robo_223様の4月4日のこちらの記事↓を読ませていただいて、私も目の前の霧が少し晴れたような気がしました。


roboの特性を知る方法
https://robo8888.exblog.jp/29697575/

こちらの記事では、"聞くより読むほうが理解が進む"という学び形態を持つ方としてrobo_223様のお姉様を紹介されています。
この記事を読ませていただいて、「あ!これ私だ!」となるくらい思い当たりました。


>論文を読むなら、日本語であろうが英語であろうが、自由自在に理解できるのに、人が話している内容だとなかなか頭に入ってこない

本当、これなんです(私はまだ自由自在とはいきませんが…)。
私は、学部の頃からアカデミックなセミナーやシンポジウムに参加する機会をいただいたり、論文の輪読会に出席したりしていたのですが…どうにも自分の理解度が低い気がしていました。
1対1で質問が許される環境下ならば自分の理解方法に相手を寄せることができるのでなんとかなることがありますが、そうもいかない場では脳に???が浮かぶことが相当多かったのですよね。

それで悩んでいたのですが、"無理して出席しない"という選択肢があるのだと気づかせていただきました。
もちろん、駆け出しである私にとってこういった場は先達や同輩との貴重な交流チャンスという意味も強いですので、参加すべき時は多くあります。しかし、
・優先度が低いセミナーでストレスを溜めない。その代わりにその人の論文を見るほうが今の私にとっては実りが多い
・必要性が高い発表を聞く場合は事前にその人が出した論文をざっと見ておく
など、robo_223様のお姉様への洞察をお借りした基本方針に基づいて対策を考えることができるようになってきています。
robo_223様、本当にありがとうございます。


(蛇足ですが、自分もrobo_223様のお姉様と同じく活字に強く惹かれる傾向がありました。今はそこまで度合いが強くありませんが、昔は世界から入力される文字以外の情報は全て色褪せて見えました)




このブログでは普段は研究関連についてはあまり書かないことにしていますが、今回はrobo_223様への感謝を込めて。

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# by pronaos | 2018-04-23 23:39 | その他 | Comments(2)

大学院に入学/近況

さて、大学院に入学!
学部から多少出入りしていた研究室に所属する。そのため、先生・研究室のメンバー・周囲の研究室の方々と顔なじみであることが助かる。
研究分野ががらっと変わるけれど、学部のうちに簡単な実験のトレーニングなどもさせてもらえていたので、少なくともその辺はギャップが比較的埋められていることを祈ろう。


最近はといえば、
・もしかしたら一生弾くかもしれない楽器に出会ったり(正確には半年前には出会っていたが、そうしっかり捉えたのは最近)
・また詩や小説に心が向くきっかけをもらったり
・サバゲー(サバイバルゲーム。モデルガンの撃ち合い)を友人達と貸し切りで初体験してめっちゃ面白かったり
・安ウイスキーを飲みつつ朝まで(時には真剣な、大抵はたわいもない)話をしたり麻雀をしたり漫画やアニメを楽しんだり楽器を爪弾いたりできる環境に滑り込んだり
・台湾で得た食生活習慣を継続している結果痩せてきたり(朝はおにぎりやパン等を1個、昼は煮た野菜をメインにお弁当箱詰めくらいの量を目安(少しだけ炭水化物系揚げ物も可)、夜はタンパク質と野菜メインで満足感があるものを。水をよく飲み間食はしない)
という感じ。



culture、だなぁ。まさしく。
ひとを耕す。それを忘れぬよう。

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# by pronaos | 2018-04-15 23:20 | 生活 | Comments(2)

この国のギフテッド教育を受けた方が研究室にいらして、お話を聞けたのでメモ。
どこまで正しいかどうか(私が正しく聞けたか/彼の認識)は裏付け資料を読んでいないので不明。


・小中高とギフテッドクラスが存在する
・日本でいう県(?)に2,3クラス存在する
・倍率は30/600とか(ギフテッドクラスに入るための受験やそのための塾が存在。学科の成績に加えてIQテスト(?)論理テスト(?)のようなもので受験の際は評価
・全体の上位1%とかそんなもん?
・目的はだいたい受験(大学に入る際の試験が全国統一形式ということも一因で、台湾は受験競争が激しい)
・賢い人たちが周囲に多いので切磋琢磨できる
・ミニプロジェクトに参加する
・ほとんどのクラスメイトはとっふ大学か医学部へ進学




統計的なところは怪しい感もあるけれど、後半は1つの国の比較的公的なギフテッド教育システムのあり方として現段階でも参考になる。
うん、日本と似ているな………





タイトルと反するが、日本についても言及。日本といえば、京都堀川高校という高校がギフテッド教育みたいなことをやっている公立校として存在する。
一度生徒達の自主研究のポスター発表を聞いたり先生と話したりする機会があったのだが…
正直あれには批判的にならざるを得ない。
やー、自主研究を行う授業みたいなのがあるみたいなんだけれど、発表している人たちと話してみると、なんというか結構な割合の人が適当〜にその授業を流してる感がすごい。1人とか、適当にぱっとぐぐってなんとかした!みたいにぶっちゃけてたし。先生も、疑問を拾うというよりは権威的な雰囲気だったし。

なんか…うん、彼等の取り組みは、ニュースとか、報告とか、アピールとか、論文とか、そういうものにはとてもしやすいと思うんだ。
ただ……あの雰囲気を感じるのは気持ち悪かったなぁ。やらなければならないから流したよ、外部から見学の人も来てる、っていう雰囲気。
私が良く知っている雰囲気で、システムを整えたあとにうまくその中にいる人の性質が噛み合わないとあれが起こる。

あれは、ギフテッドの救いになるんだろうか。
彼等の力点がそこにほぼないのはわかった上で。

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# by pronaos | 2018-03-21 01:45 | その他 | Comments(0)

台湾にて / 無事卒業確定

台湾に行く前、台湾短期留学のお話をくださった院からの研究室の先生曰く
「切り替えてきて欲しいのよー!(笑顔)」 「経験してみて欲しいのよー!/研究者には馴染む力は大切よ!(笑顔)」と。
正確な言葉はあまり良く覚えていないけれど、全く悪いニュアンスではなかった気がする。


今台湾で、ああ、切り替えるってこういうことなのかな?と思っている。日本と離れているからか色々と整理できる。
それから、経験も、馴染むことも。


良い先生につくことになったと思う。







あと、大学の卒業が確定したそうだ…!
4回生後期までドイツ語の単位を残すなど、不穏さがありつつも無事修了することができた。ドイツ語については、今後も彼の講義にたまに出たいと思うほどの哲学の教授 (講義の題材や試験形式の私との相性も良かった) に出会えたのが何よりだと思っている。

日本にいる両親に大学院への入学手続きをお願いしているが、無事完了しますように…!本人が日本にいないので手続きにイレギュラーがあるらしいのです…。

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# by pronaos | 2018-03-13 02:09 | 大学 | Comments(2)